コロナで今年のノルウェー旅行がなくなって、半年もどこへも行かない年になってしまいました。残念でなりませんが仕方ないですね…国内旅行はもともとあまり興味がないのでいつ海外に行けるのかだけが私には気になるところです。
そんななか契約している動画サイト(U-NEXT)で昔の映画を観るのが最近の楽しみです。68年制作の「スパイダーズのバリ島珍道中」を観ました。
スパイダーズとは当時流行っていたベンチャーズやビートルズ、ストーンズなどに影響を受けた日本の「グループサウンズ(GS)」というジャンルのバンドでメンバーには堺正章さんや井上順さん、かまやつひろしさんがいらっしゃいます。
ストーリーは今ならこの設定はアウト、という様な謎のプルトニウムや原爆などのキーワードが出てくるテーマでしたが、全体的には65年制作のビートルズの「HELP! 4人はアイドル」を意識して作られたのかな?と思いました。
リンゴスターの指輪がスパイダーズではアンプに仕込まれたプルトニウムの缶、それを追う世界征服しようとする悪者と美女。
香港、ジャカルタ、バリ島と移動する辺りは バハマで水泳やアルプスでスキーをする感じに似ていました🏝
なんと言っても楽しいのはスパイダーズの音楽、エレキとベースとドラム。「ナウなヤング」風の日本語歌詞とカラフルなビキニやモノキニ姿で踊る日本の女の子たち。
私は自分が生まれた頃の音楽が何より好きなのでたまらないものがありました😆
実は85年頃の高校時代からGSが好きでよく聴いていました。おじさまになったタイガースやカーナビーツ、オックスなどのGSメンバーの再結成ライブも何度か行きましたね🤔
音楽もですが、なんと言ってもこの時代の映画でたまらないのは当時の海外が見られること。そしてパンナム機。
当時は海外旅行といえば羽田からパンアメリカン航空が窓口だったのでしょうか?
おそらくアメニティだったお揃いのパンナムバッグを持つのがステイタスだったようですね✈️
映画では機内食も出てきます🍴とても美味しそうでした😊
この映画では高いビルがまだあまりない喧騒の中の香港、ジャカルタ、観光地になったばかりのバリ島の風景がたくさん見られます♬
特に香港は当時の「アジアの国際的な都市」感と中国感が混ざっていて思わず画面の中に入りたくなります。
バリ島も大好きな所なので、当時の未開拓な観光地感も良いですし、何よりかまやつひろしさんなどの大御所ミージシャンがおられたバンドとしての感性なのか、ガムランやケチャなどのバリ島の文化をリスペクトを持って紹介されていたところがとても良かったです。
スパイダーズのメンバーがガムラン演奏グループに混じって(なりすまして?)ガムラン楽器を演奏していた所はビートルズの映画HELP!を連想してしまいました。
当時外国旅行も高額で一般の人は難しく外国の情報が少ない時代で、このような若い女の子達が観に行くアイドル映画で外国の文化の素晴らしさを紹介しているところがとても良かったです。
当時もうスパイダーズは人気大御所バンドだったようなので、たくさんのメンバーを海外ロケに連れて行く予算があって、素晴らしい映画が世に出せたのかなと思います。
この前にスパイダーズのひとつ前の映画、この後フォーククルセダーズの映画「帰ってきたヨッパライ」を観ましたが、ここまでの華やかさはなかったです。(でも前衛的社会派な感じでそれはそれで当時の新しい時代を表していたのかもしれないですね、当時の韓国ロケ?がありました。そして大島渚監督大好きです。)
スパイダーズの映画は他にも数作U-NEXTで観られるので全部観たいと思っています。
ハナ肇とクレイジーキャッツの映画もいくつか観ましたが、当時の東京の風景が見られたり、香港の海外ロケの作品も面白かったです。
タイガースの映画もあると聞いているのでその辺も探したいと思っています😊
ではまた…